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日本比較内分泌学会著。
ホルモンは内分泌学というカテゴリーに属するのか。
WEBで探し物をするのに、こういうキーワードがあると効率が違う。
初心者にやさしいブルーバックスの本。


内容としては、テストステロンだとか特定のホルモンでもなく
はたまた、人に限ったことでもなく、昆虫や鳥、魚まで
幅広くホルモンというものを説明している。
 

第一章にてホルモンの概論
第二章にてホルモンと、発達と成長の関係
第三章にてホルモンと動物の行動の関係
第四章でホルモンと環境への適応
第五章ではホルモンとその受容体の関係、はたまたホルモンの進化まで。


バラエティに富んだ内容だが
フィットネスに直接関連するところはそう多くない。
むしろ、鳥や両生類とホルモンの関係などの知識が紹介されている。


読む側とすればそれをもとに応用を利かせるか
バラエティに富んだ内容の中から本質を見つけるか
という対応が考えられる。
手っ取り早く何かを得るためには不向き。
ホルモン一般に興味がある人にはきっと有益な本だと思う。


第一章
去勢された牛、宦官、カストラートから事実から仮説が立てられていく。
ホルモンは一たん、動物体内の特定の腺で作られ、血流によって運ばれ
遠くの器官に微量で特殊な作用をする物質と定義づけされるが
その後の研究で例外が多く出てくる様が面白い。
この本では、主に内分泌器官で作られ、多くは血流で運ばれ
様々な細胞に作用する化学物質とされている。
ホルモンの特性として、微量で効き、受容体が必要であること
低分子量と高分子量の二種類に分けられるそうだ。


第二章
かえるへと変態するおたまじゃくし、体が変化するひらめやカレイ
またさなぎから成虫へと変態する昆虫を例にとり
ホルモン(特に甲状腺ホルモン)と体の変化、さらには
その社会性にまでホルモンが影響していると説く。
大きな体の変化が無い哺乳類では、母親の胎内での性分化を紹介する。


第三章
鮭の産卵、イモリの求愛行動その他多くの動物の求愛行動
それにかかわるホルモンと、何がそのスイッチとなっているか。
例えば水温の変化であったり、日照時間であったり。
それらがトリガーとなりホルモンの分泌に関連していく。
環境がホルモンの分泌を変え、ホルモンが動物の行動を変えるわけだ。
最後に環境ホルモンの影響について軽く触れられる。


第四章
環境に合わせて動物の行動にどのような影響があるか
そこにホルモンはどのようにかかわってくるのかを書いている。
・明るさとメラトニン
・環境と体色、気分と体色
・移動性バッタへの転換
・淡水海水、それぞれへの適応
 (なんと海水への適応にコルチゾールが関係している)
 (成長ホルモンは海水性志向を引き起こす)
・蚕の休眠


第五章
性ホルモンと副腎皮質ホルモンを低分子量ホルモンである
ステロイドホルモンの代表として説明。
受容体が無ければどうなるのか、
そして、現状の進化の過程がまとめられる。


動物とホルモンに対する記述が多く、興味深いものではあった。
今回得たものとしてはメラトニンの重要性だ。
松果体から算出されるメラトニンはなんと神経細胞を
フリーラジカルから守るという働きがあるらしいのだ。
(第四章にさらっと書かれている)
鬱病と深い関係があるというメラトニン。
トレーニーだけでなく、人間として留意すべき対象なのだろう。
メラトニンが欠乏すると神経細胞が破壊され、
神経伝達物質の受容体が破壊されるのであれば鬱病になんて仮説も成り立つ。
実際はもっと複雑でそもそも要因がいくつもありそうだけれども。


ではもっと突っ込んで考えて、
メラトニンを通常あるべき状態に保つためにはどうすればいいのか。


規則但しい生活


これに落ち着くのだ。
人間にとっては長いかもしれないが、進化の歴史から見れば刹那の瞬間に
人間は驚くほどの生活様式の変化を手に入れた。
それは選択肢の増加なので変化しないという選択ももちろんできる。
しかし多くの場合一般サラリーマンがその道を選ぶことは難しい。
巨大プロジェクトの佳境時に、日没だから寝ますといえようか?
後、一がんばりの売上で目標達成という時に
残業を断れる仕事人がいるのであろうか?
昔でも、蛍の光窓の雪、なのに。


真実はいつも近くにある、人間は人間らしい生活を行うべきである。
それはそうであろう、ひとつの正論だと思う。
月夜の晩に、煌々と照った明かりの下で黙々と活動を続ける
しかも、体は固定されひとつの姿勢を長時間続け
心と目に必要以上の刺激を与えるディスプレイを長時間見つづける生活は
確かに不自然極まりない。
しかし、その生活を強いた進歩が、医療等の分野で多くの功績を上げたのも
紛れも無い事実なのである。
であれば、今の生活と上手に折り合いをつける
いい方法を考えるのが筋というものだろう。


昔はあたりまえだった玄米や雑穀が奢侈品と仮しているのと同じく
昔の生活というのは、現代日本においては、きっと、贅沢の極地なのだ。


 

*ホルモンについての勉強ログ
http://kettlebelldiet.blog.shinobi.jp/Entry/609/

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