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肉単という本をご存知だろうか?
http://www.nts-book.co.jp/item/detail/summary/bio/20040930_3.html
イラストたっぷり複雑な筋肉の名称が英語とともに解説されている。
ケトルベル関連で英語の文章を読むのだが、
語彙不足を痛感していた私には大変ありがたい。
例えば腸腰筋。iliopsoasなんて普通出てこない。
アマゾンで評判を見る限りたいへん出来が良いようで
購入に踏み切る一要素となった。
もう一つ、購入に至った理由がある。
それは
広く医療用語の語源となっている、ギリシア語やラテン語について詳しく書かれており
無味乾燥な単語の羅列ではなく、語源とイラストと単語類語が有機的に組み合わさって
掲載されている点だ。
英語学習者において、語彙を増やすには
・形容詞から派生する動詞、副詞などを覚える
・接頭語などからカテゴライズして覚える
などのいくつかの方法論がある。
そのひとつが語源から単語を増やしていく方法だ。
単語耳( http://www.eigomimi.info/13tan3.html )を英語学習の材料としている人には
なじみやすい話かもしれない。(語源、ALB-の話は肉単にも掲載されている)
語源から語彙を増やすという方法に則ったテキストとして単語耳(LV3)は
効果があるようなのだが、掲載基準がJACETである以上、
私が必要としている分野とはずれが生じる。
そこを語源から単語を増やすというメソッドはそのままに
ターゲットを変えようと企んだのだ。
肉単は、医学や整体などに従事する方はもちろん、
ファントレーニーの興味探索の発散場所としても意義深い。
前書きにおいて著者はミケランジェロを引き合いに出し
芸術分野の読者をも想定いていることを匂わせる。
(そういえばハチクロでも筋肉関連の話題があった。
*ハチクロ=ハチミツとクローバー
芸大生の日常とラブストーリーをつづったラブコメ漫画。
映画にもなっている。)
ぱらっと見ただけでも広背筋の腕側の始点と腕の内旋が関連付けられて
図示されており大変面白い。
子供のころ、図鑑に夢中になって虫博士や動物博士になった事はないだろうか?
そんな時、何かを必死に覚えようとはしなかったはずだ。
かぶとむしすきー、いぬすきー、から始まり、そこから派生する
類似の種、分布図や生態、果ては進化論の入り口を覗くことすらあったろう。
この肉単は、まさに、おとなにとってのそれである。
カバーをはずした装丁もなかなかにかっこよい。
赤茶に金で文字が書かれ、システム手帳のようだ。
もしお願いするのであれば、表紙の一番目立つところにNIKUTANと書くのはやめていただきたかった。
贅沢なお願いだろうか。
最後に、
どうでもいいが、筋肉、中国では肌肉というらしい。